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​若手薬剤師の業務日誌

5年目までの若手薬剤師が、日々の業務で感じた事や勉強したことを書いています。

2020.3.18

こんにちは。2年目の川上です。2年間働いて感じた院内処方のメリットについて書きたいと思います。まず、当院では外来処方せんの90%以上を院内の薬局で調剤、交付しています。院内処方が多い病院と聞くと忙しくて、調剤マシーンになるのがおちではないかと思う方もいるかもしれませんね。具体的な数字を示すと、1日平均400枚ほどの処方箋を常時10名ほどの薬剤師と4~7名の事務の協力の下対応しています。

外来院内処方の病院で働いてみて感じた院内処方のメリットは

入院中から退院後の外来まで継続して薬物治療の評価・指導ができることです。

当院は急性期病院なので、入院できる日数が限られており、病棟での指導内容の理解が不十分で退院しても用法を守り継続して服用することができるのか不安な患者さんもいます。このような患者さんに対しては退院後外来受診された際に入院中指導した薬剤師が外来窓口でも対応し、状態の悪化がないか、継続して服用できているかを確認し継続的な指導を行うことで患者の理解力向上につなげることができます。また外来フォロー1回目でまだ不十分だと思われる方には2回目、3回目と継続して対応することもできます。こうした継続した介入によってかかりつけ薬剤師のような信頼関係を生み出すことで薬識、コンプライアンスの向上につながり、患者のQOL改善に貢献できることが院内処方のメリットではないかと考えています。

現在は対物業務から対人業務へ移行時期で、院内処方に戻した方がいいという意見もでていると聞きます。より質の高い医療(結果)が求められる時代だからこそ、こうした継続的な介入ができ患者のQOL改善に貢献できる院内処方が見直されていることが背景にあるのではないかと感じます。

もちろん継続して話すだけでは患者のQOL改善に貢献できるわけではありません。薬剤師の視点から患者の問題点を発見し、それに対する解決策を提案できる薬剤師がこれからより重要になると思います。そのために日々の自己研鑽を怠らず、正しい知識を身に付け、正しい評価・治療に結び付けられるようにこれからもしっかりと勉強していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

2019.3.24

 こんにちは。薬剤科1年目の松浦です。国家試験からの1年間があっという間に感じるほど業務内容の濃い日々を送っています。その中で、学生生活で無駄なことは無いと入職してから感じています。是非、学生の皆さんには勉学や研究は勿論、バイトや部活動など、学生生活を目一杯謳歌していただきたいと思います。

 さて、今回は少しでも皆さんに病院の様子が伝わればと思い、チーム制についてお話ししたいと思います。  

まず、チーム制とは経験年数の異なる職員で構成され、業務で困ったことや相談したいことを身近な先輩に相談でき、チームで共有することにより多様な視点のアドバイスをもらえたり、改善策を一緒に話し合ったりすることができる体制です。先輩方の失敗談や経験に基づく話を聞けるので直接自分の業務に活かすことができます。また、一年間の目標設定やその目標達成に関しても様々なサポートを受けました。もちろん、チーム以外の先輩方も快く相談に乗ってもらえますが、日頃からより気にかけてもらえる先輩が複数人いるイメージをしてもらえばと思います。

私自身はチームの先輩方に業務の相談をしたり、薬の勉強のサポートや症例発表の助言を頂いたりしています。1年目の時は分からないことだらけで不安ですが、チームの内外問わず横総の先輩方は優しいですし、頑張ろうとしている人を応援してくれます。今後は、病棟業務に関わる時間が増え、ますます悩む機会が多くなると思いますが、患者さんの医療に貢献できるよう先輩方の助言を活かして頑張っていきたいと思います。

2018.3.2

 4年目の薬剤師の小町です。今回は私が日々携わっている医薬品情報(Drug information:DI)室の業務について紹介します。DI室の業務は、既存薬や新薬に関する医薬品情報の収集・評価・加工・提供・管理、院内の安全性情報・副作用情報の収集・評価・報告、医師や医療従事者からの相談応需、企業の医薬情報担当者(Medical Representatives :MR)との面談などが主になります。その中で、私は、院内での採用を審議する薬事審議会の資料の一部と院内の全職種に周知するためのツールである「DI室ニュース」の発行に携わっています。

新規医薬品は、限られた患者さんを対象として臨床試験を行い、その結果によって販売承認されます。一方で、実際の臨床現場では、様々な背景の患者さんに使用されるため、十分な有効性が得られない可能性、副作用が強く出現してしまう可能性などがあります。そのため、当院での採用を検討する際には、臨床試験結果や承認時の資料の内容から各医薬品の有効性と安全性を客観的に評価して、当院で採用した場合のメリットとデメリットについて、検討します。また、デメリットを最小限とするための、当院における院内使用基準の設定も行うことで、当院に来られる患者さんが安心して医薬品を使用できるようなバックアップをしています。

DI室ニュースは、毎月発行していますが、院内にきちんと周知すべき情報として、新規採用医薬品に関する有効性と安全性、当院の使用基準に関する情報提供、治療上重要となる添付文書の改訂に関する情報、新たな薬物治療のエビデンスとなりうる論文の紹介などを提供することで、当院の患者さんに有効性、安全性の高い薬物治療を提供できるように支援しています。

 私自身はこの業務に関わってから1年半が経過しますが、薬剤師としての職能を存分に発揮できる仕事だと感じています。また、1つの医薬品の情報を評価することで多くの患者さんに影響を与える為、その重要性も感じています。この業務に携わってから日が浅いため、情報の収集から評価をすることに苦悩をする日々ではありますが、その中にやりがいや楽しみも感じながら業務を行っています。現在は専任のDI担当の先輩に習いつつ行っていますが、少しずつ院内の医薬品の適正使用に貢献できるように努力していきたいと思っています。

2017.9.6

こんにちは。

横浜総合病院 薬剤科2年目の滝田と申します。

だいぶ秋めいてきましたね。季節の変わり目ですので、ご自愛ください。

さて、今回は病棟研修についてお話ししたいと思います。普段、私は外来を担当しておりますが、今回は病棟担当薬剤師から入院患者さんの対応を学ばせて頂きました。

今回、脳神経外科(3東病棟)と内科(4東病棟)で患者さんを担当致しました。

3東病棟では主に脳梗塞でご入院された患者さんを担当致しました。初期治療はもちろん、再発予防にも血液サラサラにする薬を飲み続けるので、出血の有無や血液データをフォローしていく必要があります。ご退院されてからの外来を通しての継続的なフォローの重要性を改めて認識しました。

4東病棟では感染症が原因で多くの患者さんが入院してきます。病棟薬剤師が実際に患者さんにお会いして呼吸数、血圧、意識レベルなどの状態を把握して抗菌薬の種類と投与量を検討していたことがとても印象的でした。薬剤師も自分の目でちゃんと患者さんを見て、医師・看護師と協力して患者さんの治療に貢献していくことが大切だと改めて感じました。

研修で教えて頂いたことをしっかり復習して、学ばせて頂いたことを患者さんに還元できるように頑張りたいと思います。

2017.5.22

こんにちは。

横浜総合病院 薬剤科2年目の滝田と申します。

一年は本当にあっという間で、今年も沢山の新入職の方が入ってきました。教える立場にもなり、身が引き締まる思いです。

今回は、症例検討会についてお話ししたいと思います。薬剤科では、ほぼ毎週症例検討会を行っています。自分の気になった症例について検討し、他の薬剤師と意見を交わす場として活用されています。

私も先日、症例検討会を行いました。

2型糖尿病で教育入院された患者さんを題材としましたが、初めて導入されたインスリンの妥当性や、内服薬の妥当性などを検討しました。色々な意見や質問があり、自分の考えたことを改めて見つめ直すことができました。自覚症状のない糖尿病という病気で、どのように患者さんの治療に対してのモチベーションを保つのか、個々の患者さんに合った目標をたてることの難しさを改めて感じました。

今回私が無事に症例検討会を行うことができたのは、優しく的確なアドバイスを下さった先輩薬剤師のおかげです。まだまだわからないことだらけの2年目ですので、私もそんな先輩薬剤師に少しでも近づけるように日々努力して、患者さんの治療に貢献したいと思います。

2017.4.8

こんにちは。

横浜総合病院の薬剤師の小西です。

薬剤師として働き始めてちょうど1年になりました。

 

今はちょうど就活の時期ですね。

私も2年前は就活生として進路に迷いながら、自分の未来を想像していたのを思い出します。

これからこのコラムを通して、薬剤師を目指している方々に、横浜総合病院の魅力や病院薬剤師のやりがいを伝えられたら幸いです。

 

まずは、今私が楽しく参加している勉強会についてご紹介したいと思います。

新人薬剤師として働き始めた頃は、薬の作用機序はわかっても、実際に個々の患者さんに適した薬剤なのか、判断することが非常に難しいと感じていました。

そのような疑問を解消するため、科長代理が提案してくださったのが朝の勉強会です。

ひとつひとつの薬剤に関して、薬物動態や有効性・安全性について評価し、実際に使用する際の注意事項などの検討を行なっています。

2-4年目の年齢の近い先輩たちと行なっているため、気軽に疑問点をぶつけやすいです。

また、1・2年後は自分も先輩たちのようになりたいと思うようになってからは、モチベーションの維持にも繋がっています。

今でも処方監査は難しいことが多いですが、情報収集や評価の仕方などの勉強会で学んだことを活かして、自分で評価できることが増えてきていることがやりがいにつながっています。

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